LED照明への交換でコスト削減!電気代を安くするポイントとは?
2025/04/25
LED照明に交換すれば、白熱灯、蛍光灯を使い続けるよりも電気代を安くすることができます。
白熱灯、蛍光灯からLED照明に交換した場合、電気代がどの程度安くなるのか紹介します。
また、LED照明に交換する際の注意点や電気代を抑えるためのコツも解説します。
白熱灯、蛍光灯、LEDとは?
住宅やオフィスに使われている照明は、白熱灯、蛍光灯、LEDの3つが主流です。
それぞれどのような照明なのか紹介します。
白熱灯
白熱灯は、フィラメントに電気を流して発光するタイプの照明です。電球タイプのものが多いですが、発熱を伴います。光の強さを調整することも可能です。
そのため、回転行灯や調光機能付きの電灯では、今でも白熱灯を用いることがあります。
価格は安いですが、電気代は最も高くなります。寿命も短いです。
蛍光灯
蛍光灯は、水銀蒸気と蛍光物質を利用して紫外線を光に変えるタイプの照明です。直管蛍光灯、丸型蛍光灯、電球形蛍光灯等様々なタイプがあります。
白熱灯よりも電気代が安いため、一昔前までは、主流の光源でした。
価格は比較的安く、電気代も白熱灯より安いです。寿命も白熱灯よりは長いです。
LED
LEDは、電気のエネルギーを光に変換する半導体の照明です。
ペンライトから、直管形LEDランプまで様々なタイプがあります。
3つの照明の中では、電気代が最も安く、寿命が最も長いです。ただし、価格は最も高くなります。
蛍光灯、LEDの電気代を比較
蛍光灯、LEDの電気代を比較してみましょう。
目安単価は、令和4年7月22日に改定された31円kWh(税込)を想定します。
蛍光灯のシーリングライトの場合、電気代の目安はおおむね次のようになります。
1時間あたり | 3.0円 |
1日あたり(10時間) | 30.0円 |
1カ月あたり(30日) | 900円 |
1年間あたり(365日) | 10,950円 |
一方、LEDシーリングライトの場合の電気代の目安は次のようになります。
1時間あたり | 1.36円 |
1日あたり(10時間) | 13.6円 |
1カ月あたり(30日) | 408円 |
1年間あたり(365日) | 4,964円 |
このように、1日、1ヶ月単位では、大きな差はないように見えますが、年間で計算すると大きな差が生じることが分かります。
白熱電球、LED電球の電気代を比較
次に白熱電球とLED電球の電気代を比較してみましょう。
白熱電球(100形)の場合、電気代の目安はおおむね次のようになります。
1時間あたり | 2.9円 |
1日あたり(10時間) | 29円 |
1カ月あたり(30日) | 870円 |
1年間あたり(365日) | 10,585円 |
一方、LED電球(100形)の場合の電気代の目安は次のようになります。
1時間あたり | 0.4円 |
1日あたり(10時間) | 4.0円 |
1カ月あたり(30日) | 120円 |
1年間あたり(365日) | 1460円 |
このように、1ヶ月あたりでも大きな差がありますが、1年間あたりになると大差がつくことが分かります。
LED照明のメリットとは?
現在、ご自宅やオフィスで白熱灯、蛍光灯を利用しているなら、LED照明に買い替えることがおすすめです。
LED照明のメリットを見ていきましょう。
電力消費量が少ない
上記の電気料金の比較で確認したように、白熱灯、蛍光灯とLED照明は電力消費量に大きな差があります。
実は、家庭内で使われる家電の電力消費量は、エアコンと冷蔵庫が2トップですが、3番目に照明が来ています。
家が広い場合は、照明をつける部屋が多くなるため、その分、電力消費量が増えます。
そのため、白熱灯、蛍光灯からLED照明に換えるだけでも、電気料金の大幅な節約が期待できます。
寿命が長い
LED照明は白熱灯、蛍光灯と比較すると寿命が長いのが特長です。
寿命を比較すると次のようになります。
白熱電球 | 1,000〜2,000時間 | 半年〜1年 |
蛍光灯 | 6,000〜12,000時間 | 2〜4年 |
LED | 40,000時間 | 8〜10年 |
このようにLED照明は圧倒的に寿命が長いのが特長です。
高い位置にある電球や蛍光灯の交換のためには、脚立が必要になるなど、何かと大変です。
1年毎にこのような作業を行うのは大変だと思います。
LED照明なら、毎年、そのような作業を行う必要がなくなります。
発熱量が少ない
LED照明はほとんど発熱しない点も大きな特徴です。
白熱電球の場合は、名前からして分かるように、かなりの熱を帯びており、触ると火傷することもあるほどです。
蛍光灯も長時間使うと熱を帯びてしまいます。
それに対して、LED照明は長時間使っても熱を帯びにくいのが特長です。
そのため、夏場は冷房の効率が良くなるというメリットがあります。LED照明に換えることでエアコンの消費電力を抑える効果も期待できます。
虫が寄り付きにくい
蛍光灯のシーリングライトの場合、カバーの内部に虫が入りやすいと思います。
また、夏場、白熱電球の外灯だと、虫がたくさん飛んでくるのではないでしょうか。
その理由は、白熱電球や蛍光灯は虫をおびき寄せる紫外線を放出しているからなのです。
それに対して、LED照明は紫外線をほとんど放出しません。
そのため、虫が寄り付きにくいという特長があります。
特に外灯は、LED照明に換えることで虫が寄り付きにくくなり快適になります。
環境にやさしい
LED照明は環境にやさしい照明器具です。
まず、消費電力が少ないため、CO2の排出量が少ないですし、寿命が長いため、廃棄の頻度が少なく、環境負荷を抑えられます。
また、LEDは水銀、鉛、カドミウムなどの有害物質を含んでいないので廃棄しやすいという特長もあります。
LED照明のデメリットとは?
LED照明にもデメリットがあります。代表的なデメリットを紹介します。
白熱灯、蛍光灯よりも高額である
LED照明は、白熱灯、蛍光灯よりも値段が高いです。かなりの初期費用がかかることから、導入を躊躇してしまう方も多いと思います。
購入してもすぐに壊れてしまったらと思うとなかなか踏み切れないこともあるでしょう。
確かに、初期のLED照明は、当たり外れがあり、すぐに壊れてしまうこともありましたが、現在では、しっかりしたメーカーの商品であれば、当たり外れは少なくなっています。
環境によって使用できないケースもある
LED照明は半導体なので、浴室や結露が生じる環境では使えないことがあります。
防湿型・防雨型器具や密閉型器具対応タイプといった特別なLED照明を選ぶ必要があります。
ご自身でLED照明を取り付ける時は、使える環境なのかどうか、注意書きや説明書などで確認してください。
照明器具そのものの交換が必要になる
照明器具を換えず、電球や直管蛍光灯のみを、LED電球や直管形LEDに換えようと考える方もいらっしゃると思います。
ただ、照明器具によっては、LEDに対応していないこともあり、この場合、LED照明に換えるだけでは意味がないこともあります。
また、シーリングライトの場合は、LEDが一体となっているので、蛍光灯のみを換えることはできません。
照明器具そのものを交換する場合は、やはりコストがかかることから、躊躇ってしまうこともあると思います。
蛍光灯の製造と輸出入は2027年末で終了する?
LED照明の導入コストの高さから、現在でも、蛍光灯の照明器具を使い続けている家庭やオフィスもあると思います。
しかし、蛍光灯は2027年末で製造と輸出入が終了することが予定されています。
蛍光灯には、水銀が含まれていますが、この点が国際的に問題視されるようになりました。
そして、2023年11月にスイスのジュネーブで開催された、水銀に関する水俣条約第5回締約国会議で、2027年末で蛍光灯の製造等が禁止されることになったのです。
そのため、現在使っている蛍光灯の照明は、2027年末以降は、蛍光管の交換ができなくなります。
また、白熱灯も、ほとんどのメーカーで製造を縮小しています。
こうしたことから、今後は、ほぼすべての照明をLEDに置き換えざるを得ない状況になっています。
LED照明導入に合わせて電気代を節約するためのコツとは?
白熱灯、蛍光灯をLED照明に置き換えるだけでも、電気代を大幅に節約することができます。
これと合わせて、次のような点を心がけると、電気代をより節約できます。
✅使わない照明を消す
使わない照明は消すのが節約のポイントです。照明器具によっては、オンとオフを繰り返すと寿命が短くなるものもありますが、LEDはオンとオフのスイッチの繰り返しに強いので、こまめに消灯しても問題ありません。
✅調光機能を活用する
LED照明は明るさを変えることができる調光機能がついていることが多いです。この機能を活用することで、明かりの程度を状況に合わせて変えることで節電につなげる事ができます。
✅人感センサーを使う
スイッチのオンとオフが面倒なら、人感センサーも利用するとよいでしょう。これにより誰もいない時は自動的に消灯になるので節電に繋がります。
✅照明器具を定期的に掃除する
照明器具にホコリが溜まったり、汚れが付くと照明効率が落ちます。
そのため、ホコリや汚れを定期的に取り除くことが大切です。普段は、化学モップや帯電式のハタキでホコリを払い、汚れが目立つようになったら、雑巾で拭くなどして手入れしましょう。
LED照明への交換は株式会社TSCにご依頼ください
LED照明への交換は、ご自身で行うことも不可能ではありません。電球だけの交換ならば難しくないでしょう。
でも、照明器具そのものを交換する場合は、電気工事が必要になることもあるので、専門の電気工事店にご依頼ください。
株式会社TSCは兵庫県尼崎市を中心に電気工事を承っております。
職人直営のお店なので、中間マージンはかかりませんし、通常かかる出張費も柔軟に計算させていただいており、お客様に納得していただける見積もりを提供しています。
照明工事やコンセント増設工事など電気工事が必要な時は、お気軽にお問い合わせください。
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