コンセントの数、足りていますか?増設工事で快適な暮らしを実現
2025/05/28
様々な家電製品が出回る中で、コンセントの数が足りなくなっている家庭も多いのではないでしょうか。たこ足配線や延長コードの多用は見た目が悪いだけでなく、15A以上の電流が流れて発熱や火災などのリスクがあります。
こうした事態を避けるためには、必要な家電製品の数に合わせたコンセント増設工事を行うのがおすすめです。
コンセントの数が足りなくなる時とは?
住宅を設計する際は、電気配線やコンセントも部屋ごとの用途を考慮した上で配置しているのが一般的です。
ところが、実際に住んでみるとコンセントが足りなくなるケースもあります。
コンセントの数が足りなくなりがちな場所を紹介します。
キッチン
キッチンは様々な家電製品が集中する場所です。
ざっと上げると次のような家電が置かれます。
・冷蔵庫
・電子レンジ、オーブンレンジ
・オーブントースター
・炊飯器、精米機
・自動調理器
・IHクッキングヒーター
・ホットプレート
・ロースター
・フライヤー
・電気ケトル
・コーヒーメーカー
・ミキサー
このように様々な家電を使う可能性があります。建売住宅では、どこでどのような家電を使うか、シミュレーションして、コンセントの配置を考えていますが、実際に使う人により家電の配置が異なります。
そのため、コンセントの数が足りなくなることもあります。
また、古い住宅の場合は、これだけの様々なキッチン家電が登場することを想定していないこともあり、コンセントの数が足りないという事態が生じがちです。
ダイニング
ダイニングはキッチンと隣接しているので、キッチン家電を置いていることもあります。キッチンだけで足りない分のコンセントを補充することもあるでしょう。
また、大きなテーブルが置かれていて、ホットプレートやコーヒーメーカーなどを使うこともあるでしょう。
食事以外でもテレワークや子どもの勉強場所として使うこともあるので、ノートパソコンやタブレットのためにコンセントが必要なこともあります。
リビング
リビングは家族が集まる、様々なくつろぎの空間です。
リビングに置かれる家電としてはテレビが代表例です。
テレビに派生するものとして、DVDプレーヤー、ゲーム機などが置かれることもあります。
固定電話やモデム、無線LANなどの通信機器が置かれることもあります。
空気清浄機、お掃除ロボットなどを置くこともあるでしょう。
家族全員のスマホの充電基地となることもあるかもしれません。
このようにリビングには様々な家電が集中しがちなので、コンセントが不足しがちです。
また、リビングは模様替えを頻繁にしたくなる場所でもあります。
特にテレビの位置を当初想定した場所から移動したいこともあるでしょう。
そのような場合は、アンテナ端子やLANポートの位置がネックになるので電気工事を検討すべきです。
脱衣所、洗面所
脱衣所、洗面所も家電が集中する場所です。
まず、洗濯機や乾燥機が置かれます。
その他、ドライヤー、電動歯ブラシ、電動シェーバーといった様々な美容家電が置かれています。
特に、ドライヤーは消費電力が高いので、コンセントに直に差し込んで使う必要があります。
また、冬場はヒートショック対策で暖房器具を設置したくなることもあるでしょう。
このように脱衣所、洗面所はコンセントの需要が意外に多い場所です。
トイレ
トイレは温水便座用と換気扇用のコンセントだけが設置されていることも多いです。
ただ、トイレは冬場、寒いため、ヒートショック対策で暖房器具を置く需要があります。
そのようなときに備えて、入口付近にもう一つコンセントを設置しておくと便利です。
寝室や居室
寝室や居室は家族がそれぞれ過ごす場所です。
子どもなら勉強やゲームなどをするかもしれません。小さなテレビなどを設置して自分一人で楽しむこともあるでしょう。
スマートフォンの充電も必要ですし、夜、読書などをするために電気スタンドがほしいこともあるでしょう。
冬場は電気毛布や布団乾燥機を使う需要もあります。
このように寝室や居室はリビングと同じくらい、コンセントの需要が多い場所です。
廊下
廊下もコンセントが必要です。
廊下でコンセントが必要になる場面としては、掃除機をかけるときが挙げられます。廊下にコンセントがないと掃除機をかけにくくなるので注意が必要です。
また、コンセントがあれば常夜灯を設置できるので、夜、廊下が真っ暗になる事態を防ぐこともできます。
玄関
玄関もコンセントが一つはあると便利です。インテリア照明などをおいておしゃれな空間を演出することができるからです。
クローゼット
ウォークインクローゼットのような大型のクローゼットがある場合は、コンセントがあると便利です。
掃除機をかけやすいですし、アイロンやシワ取りスチーマーなどの衣類家電を使うことができます。
外
外でも電気のコンセントの需要が意外に多いです。
玄関周りには、防犯カメラ、防犯ライトなどのためにコンセントがほしいこともあるでしょう。
庭でも高圧洗浄機や工作機械、ホットプレートを使ったパーティ用にコンセントがあったほうが便利です。
そして、駐車場では、EV・PHEV充電用コンセントが必要になるかもしれません。まだ、EV・PHEVの購入を検討していない方でも、将来を見据えて準備しておくとよいでしょう。
コンセントを増設する3つの方法とは
コンセントを増設するには次の3つの方法があります。
①✅コンセントの差し込み口を増やす
②✅既存の配線から分岐してコンセントを増設する
③✅分電盤から新しく配線してコンセントを増設する
それぞれどのような工事なのか解説します。
コンセントの差し込み口を増やす
コンセントの差込口を増やす方法は、コンセントを増設するための最も簡単な方法です。
例えば、現在あるコンセントが2口コンセントの場合は、これを3口コンセントに交換するだけで、コンセントを増設することが可能です。
ただし、この方法でコンセントを増設してもワット数は増えません。1,500ワットが限度になります。
既存の配線から分岐してコンセントを増設する
新たにコンセントを増設する一つの方法です。
コンセントを増設したい場所の近くに電気配線が来ていれば、そこから分岐して新たにコンセントを増設する事ができます。
この方法でコンセントを増設する場合も、既存の配線と合わせて、1,500ワットが限度で、ワット数は増えません。
分電盤から新しく配線してコンセントを増設する
分電盤とは、漏電ブレーカーや安全ブレーカーとセットになった装置で、電力会社から送られてきた電気を家庭内に配線する役割を担っています。
新たにコンセントを増設したいものの、既存の配線から分岐すると、ワット数が足りず、ブレーカーが落ちる場合は、分電盤から新しく配線する必要があります。
消費電力が1,000ワット以上となる電気機器のために増設したい場合は、分電盤から新しく配線するのが安全です。
なお、分電盤から新しく配線するには、分電盤の空き回路が必要です。空き回路がない場合は、分電盤の交換工事が必要です。
コンセントを増設する際の配線方法
コンセントを増設する際の配線方法は、露出配線と隠ぺい配線の2種類があります。
それぞれの特徴について解説します。
露出配線
コンセントを増設するための配線を室内や廊下の壁や天井に沿わせて見える形で配線する方法です。
施工は比較的容易ですが、配線が見えているため、見た目が良くないのがデメリットです。
ただ、殆どの場合で電気配線が可能ですし、工事費用も安く済ませることができます。
また、壁や天井と同じ色合いのケーブルモールを利用することで見栄えを良くしたり目立ちにくくすることも可能です。
隠ぺい配線
コンセントを増設するための配線を壁の内部や天井裏に通すことで、見えない形で配線する方法です。
見た目がスッキリしているので、おすすめの方法ですが、建物の現状によっては隠ぺい配線が難しいこともあります。
隠ぺい配線を希望する場合は、電気工事店に現場を確認してもらい、可能かどうか検討してもらいましょう。
コンセントを増設する工事はDIYでできるか?
コンセントを増設する工事を施工するには、電気工事士などの資格が必要です。
そのため、電気工事士の資格を持っている方なら、DIYでも施工できますが、そうではない場合は、電気工事店に依頼しましょう。
無資格者がDIYでコンセントを増設する工事をした場合のリスク
無資格者がDIYでコンセントを増設する工事をした場合は様々なリスクがあります。
まず、一定の電気工事は、電気工事士法により電気工事士等の有資格者しかできないことになっています。
このルールを守らなかった場合は、法律により罰則の対象になってしまうことがあります。
そして、最も怖いのは無資格者が施工した場合は、施工不良によって漏電火災や感電といった人命に関わる災害が発生するリスクがあることです。
また、電気工事自体も、施工手順を熟知していない人がやると、自分自身が感電する恐れがあるなど、大変危険です。
こうしたことから、コンセントを増設する工事などの電気工事は、電気工事士等の有資格者にしか認められていません。
コンセントの増設工事は株式会社TSCにご依頼ください
コンセントは後から増設することもできます。そのためには、電気配線の見直しや電気工事が必要なので、専門の電気工事店にご依頼ください。
株式会社TSCは兵庫県尼崎市を中心に電気工事を承っております。
職人直営のお店なので、中間マージンはかかりませんし、通常かかる出張費も柔軟に計算させていただいており、お客様に納得していただける見積もりを提供しています。
コンセント増設工事や照明器具の設置などの電気工事が必要な時は、お気軽にお問い合わせください。