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夏の電気代が高いのはなぜ?エアコンと家電の見直しポイントをプロが解説

2025/08/26

毎年夏になると、電気代が家計を圧迫するご家庭は非常に多いのではないでしょうか。
そこで今回は、電気のプロが夏の電気代が高くなる原因から、エアコンやその他家電の具体的な節約術、根本的な見直しポイントまで、分かりやすく解説します。
この記事を読めば、ご家庭の電気代が高い原因が分かり、今日から実践できる節約のヒントが見つかるはずです。猛暑でエアコンは必須ですが、「我慢する節約」ではなく「賢く使う節約」で、快適な夏と電気代の削減を両立させましょう。

夏の電気代を高くする要因はエアコンの使い方

家庭内の家電の中で、夏の電気代を押し上げる最大の要因は、やはりエアコンです。
経済産業省 資源エネルギー庁の調査によると、夏の日中(14時頃)の家庭の総電力消費量のうち、エアコンが占める割合は実に58%。電気代の半分以上がエアコンによるものなのです。
なぜ、エアコンはこれほど電力を消費するのでしょうか。理由は大きく2つあります。

エアコンの消費電力が大きい理由①室内と室外の「温度差

エアコンは「室内の熱を外に追い出す」ことで部屋を冷やします。このとき、外気温と設定温度の差が大きいほど、多くの電力が必要になります。猛暑日に室内をしっかり冷やそうとすると、それだけ消費電力が跳ね上がるのです。

エアコンの消費電力が大きい理由②圧倒的な「稼働時間

夏場の猛暑の日中や寝苦しい就寝時には、エアコンを長時間つけっぱなしにすることが多いでしょう。「消費電力の大きさ×稼働時間の長さ」で電気代は決まるため、この両方を兼ね備えたエアコンが、夏の電気代の多くを占めるようになるのです。

実際にエアコンの電気代はいくら?計算方法と目安

ご家庭のエアコンの電気代は、簡単な式で計算できます。
1時間あたりの電気代(円)=消費電力(kW)×電気料金単価(円/kWh)
消費電力(kW):エアコン本体のシールなどで確認。「W」表記なら1000で割ります。(例:800W → 0.8kW)
電気料金単価(円/kWh):ここでは目安単価の30円/kWhで計算します。
【計算例】 消費電力800W(0.8kW)のエアコンを1日8時間、30日間使用した場合
0.8kW × 30円 × 8時間 × 30日 = 5,760円
これが1ヶ月のエアコンにかかる電気代の目安です。複数台使っていれば、さらに増えることになります。

プロが伝授!今日からできるエアコンの電気代節約術7選

エアコンの電気代を抑えるためには、消費電力を可能な限り少なくし、運転時間を短くすることが必要になります。
ここでは、快適さを損なわずに電気代を抑える、プロ直伝の「賢い使い方」を7つご紹介します。

1. 設定温度は「28℃」を目安に

設定温度を1℃上げるだけで実に約10%の節電になると言われているため、もっとも手っ取り早い節電方法はエアコンのリモコンで設定温度を上げることです。
ちなみに、環境省が推奨する室温目安は28℃です。サーキュレーターなどを併用して室内の空気の循環を良くすれば、28℃でも十分に涼しく感じられます。

2. 風量は「自動運転」が最も効率的

電気代を気にして「弱」で運転するのは逆効果です。「自動運転」なら、部屋が冷えるまで一気に、その後は微風でキープ、と最も効率的な運転をしてくれます。

3. 風向きは「水平」または「上向き」で

冷たい空気は下に溜まる性質があります。風向きを「水平」や「上向き」に設定し、冷気を天井に沿って送ることで、部屋全体を効率よく冷やせます。

4. フィルター掃除は「2週間に1回」が鉄則

フィルターが目詰まりすると、空気を吸い込むのに余計なパワーが必要になり、無駄な電力を消費します。理想は「2週間に1回」のフィルター清掃で、掃除機で吸うだけでも効果的です。
使用環境にもよりますが、3〜5年に一度専門のクリーニング業者に内部の分解洗浄を依頼するとさらに効果的です。

5. 見落としがち!「室外機」の周りもチェック

室外機は、室内の熱を外に放出する重要な役割を担っています。周りに物を置かず風通しを良くし、直射日光が当たるなら「すだれ」などで日陰を作ってあげましょう。

6.「サーキュレーター」や「扇風機」との併用

サーキュレーターや扇風機などで室内の空気を循環させることで、床に溜まりがちな冷気を部屋全体に行き渡らせ、体感温度を下げることができます。エアコンの設定温度を必要以上に下げる必要がなくなります。

7. 短時間の外出なら「つけっぱなし」の方がお得

エアコンは起動時に最も電力を消費します。そのため、30分〜1時間程度の外出なら、つけっぱなしの方がトータルの消費電力が少なく済む場合があります。

エアコン以外にもまだある!家庭の消費電力TOP5と節電術

家電の中には、エアコン以外にも消費電力の大きなものがあります。エアコン以外にも目を向けて、さらなる節約を目指しましょう。

家電別の電気代目安表

家電 使用条件 1時間あたりの電気代 月間目安
エアコン(2.8kW) 冷房8時間 約20円 約5,000円
冷蔵庫(400L) 常時稼働 約1,100円
洗濯機 1回 約5円 約150円
乾燥機 1回 約35円 約1,000円
電子レンジ 10分 約3円 約90円
炊飯器 1回 約5円 約150円
IHクッキングヒーター 1時間 約30円 約900円
照明(白熱電球60W) 1時間 約2円 約600円
照明(LED10W) 1時間 約0.3円 約90円

電気代の高い家電製品と節電対策

1位:エアコン(4.7%)
2位:冷蔵庫(14.2%)

24時間365日稼働する冷蔵庫の節電ポイントは、設定温度を適切にし、食品を詰め込みすぎず、壁から適切な距離を離して設置し、ドアの開閉を素早く少なくすることです。

3位:照明器具(13.5%)
最も効果的なのはLED照明への交換です。消費電力が少ないだけでなく寿命も長いため、非常に経済的。こまめな消灯も心掛けましょう。

4位:テレビ(8.9%)

見ていない時は消すのが一番の節約です。画面の明るさを調整したり、省エネモードを活用したりするのも有効です。

5位:電気温水器(エコキュートなど)(約10%)
季節に合わせて沸き上げ温度を調整したり、長期不在時には休止モードに設定したりしましょう。

それでも電気代が高いなら?プロが教える根本的な見直しポイント

日々の節約を実践しても電気代が高い場合、より根本的な原因があるかもしれません。

10年以上前の古い家電は「買い替え」を検討する

近年の家電は省エネ性能が劇的に向上しています。特にエアコンや冷蔵庫は、10年前の製品と比べて電気代が数千円〜1万円以上安くなることも。購入費用はかかりますが、数年で元が取れるケースも少なくありません。

ご家庭に合った「電気の契約プラン」に見直す

ご自身のライフスタイルに合った料金プランに見直すことで、電気代を節約できる可能性があります。電力会社のサイトなどで、どの時間帯に電気を多く使っているかを確認し、最適なプランを探してみましょう。

「専用コンセント」の増設や「アンペア数」の見直し

「エアコンをつけるとブレーカーが落ちる」場合、電気の使いすぎかもしれません。消費電力の大きい家電には「専用コンセント」の設置が安全かつ理想的です。こうした配線の見直しや契約アンペアの変更は、電気工事店にご相談ください。

電気工事店への依頼から工事完了までの流れ

✅お問い合わせ・ご相談
まずは電話やメールで、お困りごとやご希望を伝えます。
✅現地調査・お見積もり
電気工事士がご自宅に伺い、家電製品の交換や新たにコンセントを設置したい場所、分電盤の状況や配線ルートなどを確認し、詳細な見積書を作成します。多くの会社では、ここまでは無料です。
✅ご契約・工事日の決定
見積もりの内容に納得いただけたら契約し、工事日を調整します。
✅工事の実施
当日は、養生などをしっかり行い、安全第一で作業を進めます。簡単な工事であれば、1箇所あたり30分〜1時間程度で完了します。
✅ご確認・お支払い
作業完了後、お客様と一緒に動作確認を行い、問題がなければお支払いとなります。

まとめ

「うちの場合は何から手をつけるべき?」そんな時は、ぜひ地域の電気工事店を頼ってください。
私たちは、お部屋の状況に最適な機種を選定し、専用コンセント増設などの必要な電気工事もワンストップで対応します。また、家全体の電気の使い方から総合的なアドバイスが可能です。
もし、あなたが兵庫県尼崎市、伊丹市、西宮市、宝塚市、芦屋市、大阪市周辺にお住まいで、エアコンの買い替えやコンセントの増設、ブレーカーの問題など、電気に関するお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度、私たち株式会社TSCにご相談ください。
地域に根ざしたプロとして、お客様に寄り添った丁寧なご提案をいたします。ご相談・お見積もりは無料ですので、安心してお問い合わせください。

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