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停電時に冷蔵庫・エアコンはどうなる?家庭でできる備えと対策

2025/10/28

近年は台風や地震などの自然災害、あるいは送電網のトラブル等により、突然「停電」が発生するケースが全国で報じられています。皆様のご家庭では、停電への備えは万全でしょうか?
特に冷蔵庫やエアコンといった生活に不可欠な大型家電は、電気が止まると深刻な問題に直結します。
この記事では、私たち電気工事のプロの視点から、停電時にご家庭の冷蔵庫やエアコンがどうなるのか、すぐにできる対策、そして住宅リフォームで実現できる根本的な「停電への備え」について、詳しく解説していきます。

家庭で今すぐできる停電の備え

まずは、どの家庭でもすぐに取り組める基本的な停電対策と備えを確認しておきましょう。

懐中電灯・ランタンの準備
停電は夜間に発生するとは限りません。しかし、夜間に発生した場合、明かりがないと非常に危険です。スマートフォンも懐中電灯代わりになりますが、バッテリー消費が激しいため、専用の懐中電灯や、部屋全体を照らせるLEDランタンを準備し、すぐに取り出せる場所に置いておきましょう。

モバイルバッテリーの確保
停電時、情報収集や安否確認の生命線となるのがスマートフォンです。これを充電するためのモバイルバッテリーは、常に満充電の状態にしておくことをお勧めします。

飲料水・非常食の備蓄
電気だけでなく、水道やガスも止まる可能性を想定し、飲料水やカセットコンロでも調理できる非常食(レトルト食品、缶詰、カップ麺など)を最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくと安心です。

カセットコンロの用意
電気が止まるとIHクッキングヒーターや電子レンジは使えません。お湯を沸かしたり、簡単な調理をしたりするために、カセットコンロと予備のガスボンベは必需品です。

ポータブル電源の検討(小型家電用)
前述の通りエアコンは難しいですが、容量によっては扇風機を動かしたり、スマートフォンの充電を何度も行えたり、テレビで情報収集をしたりと、ポータブル電源が1台あるだけで停電時の生活の質は格段に向上します。

停電でも冷蔵庫の中身を守るための基礎知識

停電が発生した時、多くの方が真っ先に心配するのが「冷蔵庫」ではないでしょうか。まずは、停電時に冷蔵庫がどうなるのか、基本的な知識を押さえておきましょう。

停電時、冷蔵庫の冷気はどれくらい持つ?

一般的に、停電しても冷蔵庫のドアを全く開けない状態であれば、庫内の温度は2〜3時間程度は保たれると言われています。
ただし、これはあくまで目安です。冷蔵庫の性能、庫内にどれだけ食材が入っているか(詰まっている方が保冷効果は高い)、そして室温によって、冷気が逃げるスピードは変わってきます。
停電に気づいたら、まずは慌てずに「冷蔵庫のドアを開けない」ことを徹底するのが第一の対策となります。

停電発生!冷蔵庫のために今すぐやるべきこと

冷凍室内で保冷剤をたくさん凍らせておき、停電時には冷蔵室の上段に置くと効果的です。冷たい空気は上から下に流れるため、庫内全体を冷やす助けになります。凍らせたペットボトルも保冷剤代わりになります。

停電が長引く場合の冷蔵庫対策

停電が半日以上に及びそうな場合は、クーラーボックスへの移し替えも検討してください。十分な保冷剤があれば、傷みやすい食材から移し替えましょう。ただし、クーラーボックスも万能ではありませんので、移し替えたから安心というわけではありません。
停電が1日以上続くような場合は、冷蔵室の食材はほぼ全滅と考えた方がよいかもしれません。衛生管理を徹底し、食中毒を防ぐことを最優先にしてください。

真夏の停電でエアコンが使えないリスクと対策

冷蔵庫と並んで、現代の生活、特に夏場に欠かせないのが「エアコン」です。もし猛暑の日に停電が発生し、エアコンが使えなくなったらどうなるでしょうか。

命に関わる熱中症のリスク

近年、夏の暑さは災害級とも言われるレベルになっています。室内であっても、エアコンが停止すれば室温は急激に上昇し、熱中症のリスクが非常に高まります。
特に、体温調節機能が未発達な小さなお子様や、暑さを感じにくくなっているご高齢の方は、命の危険に直結します。
気密性の高い現代の住宅では、一度室温が上がると熱がこもりやすく、屋外よりも危険な状態になることさえあります。
真夏の停電時におけるエアコン停止は、単なる「不便」ではなく、「命の危機」であるという認識を持つことが重要です。

停電時にエアコンを動かすことは可能か?

では、停電時にエアコンを動かす方法はあるのでしょうか?
最近はキャンプ用などで「ポータブル電源」を活用するご家庭も増えました。しかし、スマートフォンやLEDランタン程度であれば十分活躍しますが、エアコンを動かすとなると話は別です。
エアコンは起動時(コンプレッサーが動き出す瞬間)に非常に大きな電力を必要とします。一般的なポータブル電源では容量や出力が全く足らず、動かせないか、動かせたとしてもほんの数分でバッテリーが尽きてしまうでしょう。
停電時にもエアコンや冷蔵庫のような大型家電を少なくとも一定時間動かしたいと考えるなら、ポータブル電源のような簡易的なものではなく、住宅設備としての「自家発電機」や「家庭用蓄電池」といった、より本格的な備えが必要になります。

根本的な停電対策は電気の自給自足

ここまでは停電が起きたときの対処法が中心でした。しかし、住宅リフォームを検討されている方向けに、もう一歩進んだ「停電しても困らない家づくり」という根本的な対策をご提案します。

家庭での停電対策の重要性

毎年のように「観測史上初」という言葉を聞くほど、台風や豪雨は激甚化しています。それに伴い、大規模かつ長期間の停電リスクも高まっています。
災害が発生した際、必ずしも避難所に行くのが最善とは限りません。特に昨今は感染症のリスクもあり、住み慣れた自宅で安全が確保できるのであれば、在宅避難を選ぶご家庭も増えています。
しかし、在宅避難を選ぶには、ライフライン(特に電気)が止まっても生活できる備えが不可欠です。

停電時でも冷蔵庫・エアコンを使いたいなら「蓄電池」がおすすめ

停電対策の切り札として、私たち電気工事のプロが今最もお勧めしているのが「家庭用蓄電池」です。
家庭用蓄電池とは、その名の通り、電気を貯めておくことができる大型のバッテリーです。通常時は、電気料金の安い深夜電力を蓄電池に貯め、昼間にその電気を使うことで電気代を節約します。そして、いざ停電が発生した際には、貯めておいた電気を家庭内に供給し、家電を使えるようにするのです。

停電時に使える電気の容量(特定負荷と全負荷)

蓄電池には「特定負荷型」と「全負荷型」というタイプがあります。
「特定負荷型」は、あらかじめ決めておいた特定の部屋やコンセント(例えばリビングのテレビと冷蔵庫だけ)に電気を送るタイプです。
一方、「全負荷型」は、家中のほぼすべての電気設備(エアコンやIHクッキングヒーターなども含む)を停電前と同じように使えるタイプで、より安心感が高いと言えます。

冷蔵庫やエアコンも動かせるパワー

家庭用蓄電池は、ポータブル電源とは比較にならない大容量・高出力です。電池の機種によっては200Vの高電圧に対応するタイプもあります。製品にもよりますが、冷蔵庫はもちろん、エアコンも一定時間動かすことが可能です。真夏の停電でも、家族が涼しい部屋で安心して過ごせる環境を維持できるでしょう。

太陽光発電と蓄電池の最強タッグ

蓄電池は単体でも強力な停電対策になりますが、「太陽光発電システム」と組み合わせることで、その真価を最大限に発揮します。
太陽光発電は、当然ながら太陽が出ている昼間しか発電できません。しかし、蓄電池があれば、昼間に使いきれなかった(あるいは発電した)電気を貯めておき、夜間や天候の悪い日に使うことができます。
もし停電が数日間に及んだ場合、蓄電池単体ではいずれ電気が空になってしまいます。
しかし、太陽光発電があれば、停電中であっても昼間に発電し、その電気を蓄電池に充電し続けることができます。これにより、長期間の停電でも電気を使い続ける(冷蔵庫や最低限の照明、スマートフォンの充電などを維持する)ことが可能になります。

「V2H」で電気自動車を家庭用蓄電池に

もし皆様が電気自動車(EV)をお持ちか、これから購入を検討されているなら、「V2H(Vehicle to Home)」という選択肢も非常に強力です。
V2Hとは、電気自動車の大容量バッテリーに貯められた電気を、家庭用の電力として使えるようにするシステムです。
一般的な家庭用蓄電池の容量が5kWh~15kWh程度であるのに対し、電気自動車のバッテリーは40kWh〜60kWh、あるいはそれ以上と、圧倒的な大容量です。
これを家庭用電源として使えれば、一般的な家庭の数日分(使い方によっては1週間以上)の電力をまかなうことも可能になります。停電時でも、冷蔵庫やエアコンを稼働させながら、ほぼ普段通りの生活を送ることも夢ではありません。

停電対策リフォームは「地域密着の電気工事店」への相談が鍵

尼崎市の電気工事の職人直営店・株式会社TSC

蓄電池、太陽光発電、V2H。これらは非常に強力な停電対策ですが、決して安い買い物ではありませんし、ご家庭に最適な設備も異なります。

✅なぜ専門家への相談が必要なのか

「停電時にどの家電をどれくらい使いたいか」「普段の電気使用量はどれくらいか」など、ご家庭によって最適な停電対策は全く異なります。
私たちプロは、お客様の状況を丁寧にヒアリングし、数ある製品の中から本当に必要な容量や機能を持った機器をご提案します。

✅信頼できる電気工事のパートナーを選ぶ

これらの設備の設置には、専門的な電気工事が不可欠です。配線を間違えれば火災の原因にもなりかねません。安全かつ確実に設置・運用するためには、信頼できる電気工事の専門家による施工が必須です。

✅補助金や制度のアドバイス

蓄電池や太陽光発電の導入には、国やお住まいの自治体から補助金が受けられる場合があります。こうした複雑な制度についても、最新の情報を把握し、お客様が最大限メリットを受けられるようお手伝いするのも私たちの仕事です。

まとめ|停電対策工事も「TSC」にお任せ!

今回は、停電時の冷蔵庫・エアコン対策から、根本的な解決策となる蓄電池や太陽光発電について解説しました。
停電はいつ起こるかわかりません。住宅のリフォームや新築をお考えのタイミングであれば、ぜひ「停電に強い家づくり」も視野に入れてみてください。
もし、阪神エリアでこうした停電対策や、それに伴う電気工事・リフォームをご検討されているなら、ぜひ私たち株式会社TSCにご相談ください。
私たちTSCは、尼崎市を拠点に、これまで数多くのご家庭の電気工事を手掛けてまいりました。蓄電池や太陽光発電、V2H、エコキュートなどの設置工事にも豊富な実績がございます。
何かあった時にすぐに駆け付けられる「地域密着」のフットワークの軽さも、お客様からご好評いただいております。
「うちの場合は、どんな対策が合ってるんだろう?」
「蓄電池って、実際いくらくらいかかるの?」
そんな素朴な疑問やご不安だけでも構いません。ご相談、現地調査、お見積りは無料で承っております。
尼崎市をはじめ、伊丹市、西宮市、宝塚市、芦屋市、神戸市など阪神エリアの皆様からのご連絡を、心よりお待ちしております。

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