暗い室内を明るくする照明配置のコツ!電気工事でできる明るさ改善
2026/01/26
「最近、なんだか部屋が暗く感じる…」
「もっとリビングを明るくしたいけれど、照明を増やすにはどうすればいい?」
毎日を過ごす自宅の「明るさ」は、私たちの暮らしの質や気分、さらには健康にまで直結する非常に重要な要素です。
しかし、ただワット数の高い電球に変えるだけでは、根本的な「暗さ」が解決しないことも少なくありません。そこには、照明の配置や種類が深く関わっており、電気工事でしか解決できない問題もあります。
今回は、住宅リフォームを検討中の方や、お部屋の暗さに悩んでいる方に向けて、プロの電気工事士の視点から室内を明るくする照明計画のコツを徹底解説します。
室内が暗い原因と照明改善のコツ

「電球を新しくしたのに、まだ暗い気がする」というご相談をよくいただきます。部屋の明るさは電球のワット数と数だけで決まるのではなく、以下の要素が複雑に絡み合っています。
照明器具の寿命と経年劣化
照明器具は、年月が経つと静電気でホコリを吸着したり、プラスチックが変色したりして光の透過率が落ちてしまいます。
また、器具内部の安定器や電子基盤などが劣化していると、本来の明るさを発揮できません。10年以上使っている器具は、更新のタイミングと言えます。
天井の高さに対する照明能力不足
「8畳用」と書かれた器具でも、天井が高い部屋では基準値の明るさでは足りないことがあります。一般的な天井高さ2.3〜2.5mを超える部屋は、もう一段階上の畳数用を選ぶ、あるいは複数の照明を組み合わせることを検討する必要があります。
内装材の反射率の影響
意外と見落としがちなのが、壁紙やフローリングの色です。白い壁は光を反射して部屋を明るく見せますが、最近流行のグレーやネイビーのアクセントクロス、ダークブラウンの床材などは光を吸収してしまいます。
反射光が期待できない場合は、通常の基準よりも多めに照明を配置することが不可欠です。
光の届かない「死角」の存在
部屋の中央にシーリングライトが一つあるだけでは、壁際や部屋の隅に影ができやすくなります。これが「なんとなく暗い」と感じさせる大きな原因です。照明の配置を工夫し、光を壁や天井に当てることで、部屋全体の明るさ感を高める工夫が必要です。
適切な明るさの基準とは?場所別の照度目安

部屋が暗いと感じるのは主観的なものですが、実は日本産業規格(JIS)によって、部屋の用途ごとに推奨される明るさ(lx:ルクス)が定められています。
まずはご自宅の各部屋がこの基準を満たしているかチェックしてみましょう。
リビング(居間)
リビングは家族が集まり、読書やテレビ鑑賞、あるいはリラックスするなど多目的に使われます。
・全般(団らん):50〜100 lx
・読書:300〜750 lx
・勉強:500〜750 lx
リビング全体を常に500ルクスにする必要はありませんが、勉強や読書をする場所には、ダウンライトやスポットライトを増設して、必要な時だけ明るさを確保できる照明構成が理想です。
ダイニング(食卓)
・食卓面:200〜500 lx
ダイニングテーブルの上は、少し明るめに設定するのがポイントです。また、明るさだけでなく演色性の高いLEDを選ぶと、料理の色が鮮やかに見え、食卓が華やかになります。
キッチン
全般:50〜100 lx
調理台・シンク:300〜500 lx
包丁を使い、細かい汚れをチェックするキッチンは家の中でも特に明るさが必要な場所です。天井のライトだけでなく、手元灯(棚下灯)の設置が非常に効果的です。
寝室
全般: 30〜50 lx
読書用(枕元): 150〜300 lx
明るすぎる寝室は脳を活性化させてしまいますので、睡眠の質が下がる可能性があります。間接照明を活用し、リラックスできる低照度の環境をベースにしつつ、読書灯などで局所的な明るさを補うのが定石です。
お部屋の明るさを自分でチェック!照度の測り方

「実際には何ルクスあるんだろう?」と思ったら、測ってみるのが一番です。プロが使う専用の照度計がなくても、最近は手軽に確認する方法があります。
✅照度計を使用する
プロ用の照度計は数万円しますが、最近はホームセンターの店頭やネット販売で数千円程度の比較的安価な照度計が入手できます。精度は劣りますが、実際の照度から大きく外れることはないでしょう。
✅スマートフォンの照度計アプリを活用する
スマホに搭載されている「照度センサー」を利用した無料アプリも多数あります。厳密な精度は専用機に劣りますが、現在の明るさが「100ルクスなのか500ルクスなのか」という大まかな傾向を知るには十分役立ちます。
✅自分で簡易計測する場合のポイント
照度を測る際は、以下の点に注意してください。
・計測する高さ
一般的には「作業面(机の上や食卓の上)」で測ります。床に置いて測るのではなく、普段生活する高さ(床上80〜85cm程度)で計測しましょう。
・自分の影を入れない
自分の体や手で光を遮らないよう、少し離れた位置から数値を確認します。
・複数箇所で測る
部屋の中央だけでなく、四隅や窓際も測ってみてください。中央は明るいのに隅が極端に暗い場合、照明の配置に問題があることがわかります。
プロに依頼する「精密診断」
私たち電気工事士は、専用のデジタル照度計を用いて、配光曲線(光の広がり方)まで考慮した診断を行います。「どこにダウンライトを追加すれば、死角が消えるか」という具的なプランニングには、この正確な計測が欠かせません。
【部屋別】プロが教える照明配置の改善テクニック

具体的にどのように照明を配置すれば、暗い部屋が劇的に変わるのか。場所別の改善例をご紹介します。
リビング:多灯分散で「明るさ感」をコントロール
大きなシーリングライト一つで部屋全体を照らすのではなく、「全般照明」と「補助照明」を分けるのが現代のスタンダードです。
・壁を照らすダウンライト
壁際にダウンライトを配置し、壁を明るく照らす(ウォールウォッシャー効果)と、部屋全体がパッと明るく感じられます。人間は「垂直な面」が明るいと、空間全体が明るいと認識する特性があるからです。
・調光機能の導入
壁スイッチを「調光タイプ」に変更すれば、時間帯や気分に合わせて明るさを自在に操れます。
キッチン:手元の影を解消する
キッチンで一番困るのは「自分の影で手元が暗い」ことです。
・手元灯の直結工事
吊戸棚の下にLEDのバーライトを設置します。コンセント式ではなく、壁の中を通す「直結工事」を行うことで、配線が見えずスッキリした見た目になります。
・ダクトレールの活用
天井にダクトレールを1本通すだけで、スポットライトを複数取り付けられます。シンク、コンロ、作業台をそれぞれ最適な角度で照らすことができます。
廊下・階段:安全性を高める足元照明
「廊下が暗くて足元が不安」というご高齢の方からの相談も増えています。
・フットライトの増設
コンセントがある場所に、センサー付きの足元灯を埋め込む電気工事がおすすめです。暗くなると自動で点灯し、夜間の歩行をサポートします。
照明器具の交換はDIYでできる?
ネットで安く照明器具を購入し、自分で交換しようと考える方も多いでしょう。ここで非常に重要なのが、「法律による資格の壁」です。
DIYで可能な範囲
・引掛けシーリングへの取り付け
すでに天井に「引掛けシーリング(金具を回してはめる器具)」が付いており、そこにパチッとはめ込むだけの交換なら無資格でも可能です。
・電球の交換
既存のソケットにLED電球をねじ込む作業は、どなたがやっても問題ありません。
電気工事士への依頼が必須な範囲
以下の作業は「電気工事士法」により、資格がない人が行うと罰則の対象となるだけでなく、火災や感電の恐れがあり非常に危険です。
・器具の直結工事
壁や天井から出ている電線を、直接器具の端子台につなぐ作業(ダウンライト、一部のブラケットライト、キッチン棚下灯など)
・配線の増設・移設
「ここに照明を増やしたい」「スイッチを移動させたい」といった配線作業全般
・スイッチの交換
片切スイッチを調光スイッチやセンサースイッチに変更する作業
電気工事店に依頼する3つの大きなメリット
「今の照明を外してみたら、配線がむき出しだった」「引掛けシーリングがない場所を明るくしたい」という場合は、迷わずプロにご相談ください。
✅火災リスクの排除
素人配線による「トラッキング現象」や「接触不良」は火災の大きな原因です。有資格者が確実な結線を行います。
✅最適な配置提案
照度計算に基づき、「どこを照らせば一番明るく見えるか」というシミュレーションができます。
✅隠蔽配線の美しさ
壁を壊さず、壁の中に線を通す「隠蔽配線」はプロの技術の見せどころです。コードが露出せず、お部屋の美観を損ないません。
【2027年問題】蛍光灯が使えなくなる?今すぐLED化すべき理由
国内では2027年末までに、全ての一般照明用蛍光灯の製造・輸出入を禁止することが決定しています。
これにより、現在お使いの蛍光灯が切れた際、替えのランプが手に入らなくなる可能性が非常に高いでしょう。すでに生産終了しているメーカーも多く、流通在庫が減るにつれて価格の高騰も予想されます。
LEDは蛍光灯に比べて消費電力が約半分で、寿命は約40,000時間と蛍光灯の約3〜4倍です。さらに、LEDはスイッチを入れた瞬間に最大光量で点灯し、紫外線が少ないため虫が寄りにくいというメリットもあります。
「暗いからリフォームしたい」と考えている今こそ、将来を見据えたLED化の絶好のチャンスです。
尼崎市周辺の照明・電気工事なら「株式会社TSC」へお任せください!
「部屋が暗い」という悩みは、単に「光が足りない」だけでなく、心身の健康や作業効率にも影を落とします。しかし、適切な照度を知り、LEDへの切り替えや配置の工夫を行うことで、お家は見違えるほど明るく、心地よい空間に生まれ変わります。
兵庫県尼崎市に拠点を置く株式会社TSCは、これまで地域密着で数多くの一般家庭の電気工事・照明リフォームを手がけてきました。
私たちは、下請け会社に仕事を回すリフォーム会社とは異なり、「自社施工」が基本です。中間マージンが発生しないため、適正価格で高品質な施工をお約束します。
「ダウンライトをひとつ増やしたい」
「古い蛍光灯をLEDに変えたい」
「今の明るさが適切かどうか、一度測ってほしい」
どんな小さなお悩みにも、誠実・丁寧にお応えします。お客様のライフスタイルと予算に合わせた最適なライティングプランを、経験豊富な電気工事士がご提案いたします。
一度ご自宅の照明環境をプロの目で見直してみてはいかがでしょうか。「どこから手をつければいいかわからない」という時は、ぜひ私たちTSCにご相談ください。

