照明・エアコン・給湯器…電気代を抑える家電の使い方を徹底解説
2026/03/02
「電気代が高くて節約したいけど、何から手をつければいいかわからない」
「古い家電を使い続けているけど、買い替えた方がお得なの?」
電気代の値上がりが続いており、こうした悩みを抱えるご家庭が増えています。実際に現場でお客様とお話ししていても、「電気代がどんどん上がっている」という声は非常に多くなっています。
しかし、消費電力の大きい家電の使い方をほんの少し見直すだけで、月に数千円単位の削減が可能になるケースも珍しくありません。
今回は、ご家庭の電化製品を見直して電気代を効果的に節約する方法を徹底解説します。照明・エアコン・給湯器などの賢い節約術から、省エネ家電への買い替え効果、蛍光灯とエアコンの「2027年問題」まで、トピックを幅広くお伝えします。
電気代が高いのはどの家電?消費電力ランキング

電気代を節約するには、まず「何に電気を多く使っているのか」を知ることが大切です。
資源エネルギー庁の資料によると、家庭で消費電力の大きい家電のトップ3は次の通りです。
【夏季】
1位:エアコン(約34%)
2位:冷蔵庫(約18%)
3位:照明(約10%)
【冬季】
1位:エアコン(約33%)
2位:冷蔵庫(約15%)
3位:照明(約9%)
エアコン・冷蔵庫・照明の3つだけで、家庭の電力消費の実に半分以上を占めていることが分かります。逆に言えば、この3つの使い方を見直すことが電気代節約の最大のポイントです。
【家電別】今日からできる電気代の節約術

消費電力の大きい家電ごとに、すぐに実践できる節約テクニックをご紹介します。
エアコンの節約術
エアコンは家庭の消費電力の約3割を占める、最も電気代がかかる家電です。
✅設定温度を見直す
環境省が推奨する室温の目安は、冷房時28℃・暖房時20℃です。暖め過ぎ、冷やし過ぎにならないように室内に温度計を設置して実際の気温でチェックするのが一番の節電方法です。
設定温度を1℃上げる(下げる)だけで消費電力を約10%削減できます。扇風機やサーキュレーターを併用して、体感温度を調整するのがおすすめです。
✅風量は「自動」に設定する
実は「自動」が最も省エネです。設定温度に到達するまで一気に風を送り、到達後は最小限の運転に切り替わるため、結果的に消費電力が少なくて済みます。
✅フィルターを定期的に掃除する
フィルターにホコリが溜まると、冷暖房効率が大幅に低下し、余計な電力を消費します。2週間に1回程度のフィルター掃除を心がけるだけで、年間で数千円の節約になるケースもあります。
✅室外機の周囲を確認する
室外機の周りに物を置いたりカバーをかけたままにしていませんか?放熱がうまくいかないと余計に電力を消費しますので、30cm以上のスペースを確保しましょう。
照明の節約術
照明は、家電の中でも消費電力の割合が高く、かつ節約効果が大きい分野です。
✅LEDに交換する
LED電球は白熱電球と比べて消費電力が約80〜85%少なく、寿命も約40倍になります。蛍光灯からの交換でも消費電力が約半分になります。
✅人感センサー照明を活用する
トイレや玄関、廊下などには人感センサー付き照明が効果的です。消し忘れがなくなり、無駄な電力消費を防げます。以前のコラムでもご紹介しましたが、確実で安全な設置を求めるなら電気工事店に相談するのが安心です。
✅調光機能を活用する
調光スイッチを導入すれば、シーンに合わせて明るさを調整でき、電気代の節約に繋がります。
冷蔵庫の節約術
冷蔵庫は24時間365日稼働し続けるため、使い方の工夫が年間の電気代に大きく影響します。
✅設定温度を「中」にする
「強」のまま使い続けていませんか?周囲の温度がそれほど高くない季節は「中」で十分冷えます。季節に応じた温度設定の見直しだけで、年間1,000〜2,000円程度の節約になります。
✅庫内に物を詰め込みすぎない
庫内にスペースがないと冷気の循環が悪くなり、冷却に余分な電力を消費します。逆に冷凍庫は、凍った食品自体が保冷剤の役割を果たすため、ある程度詰めておいた方が省エネです。
✅壁から適切な距離を確保する
背面や側面には放熱スペースが必要です。壁に密着させていると冷却効率が下がりますので、取扱説明書の指示に従って設置しましょう。
給湯器の節約術
意外と見落とされがちですが、水温が低い冬場の給湯に使用するエネルギーも家庭のエネルギー消費で大きな割合を占めています。
✅お湯の設定温度を適切に調整する
食器洗いの際に高温のお湯を使い続けていませんか?冬場でも給湯温度を38〜40℃程度に設定すれば、十分快適に使えます。
✅エコキュートへの切り替えを検討する
電気温水器を使用しているご家庭は、エコキュートなどの高効率給湯器に切り替えることで、光熱費全体を大幅に削減できる可能性があります。ヒートポンプ式のエコキュートはエネルギー効率が3〜5倍も高く、光熱費を大幅に削減できます。
エコキュートの導入は電気工事を伴うリフォームとなりますので、信頼できる電気工事店への相談をおすすめします。
省エネ家電への買い替え効果はどれくらい?

節約ポイントを実行しても、さほど消費電力が変わらない場合は思い切って家電の買い替えも視野に入れましょう。
家電の省エネ性能は年々進化しており、10年前の製品と最新モデルでは消費電力に大きな差があります。数年スパンで考えれば、最新モデルに買い替えたほうが電気代の削減効果は大きくなるはずです。
・エアコン
10年以上使い続けているエアコンを最新モデルに買い替えると、年間の電気代が約4,000〜7,000円削減される場合があります。特にインバーター制御の進化により、こまめなオン・オフよりも自動モードで運転し続ける方が省エネになるケースもあります。
・冷蔵庫
最新の冷蔵庫は断熱材やコンプレッサーの進化により、大容量でも消費電力が少ない製品が主流になっており、年間の電気代が約5,000〜8,000円削減される可能性があります。
・照明(蛍光灯→LED)
家中の照明を全てLEDに切り替えると、照明にかかる電気代が半分以下になるケースもあります。
東京都のように、自治体によっては省エネ家電への買い替えに補助金制度を設けていることもあります。お住まいの自治体のホームページや窓口で、最新情報を確認してみてください。
(参考)東京ゼロエミポイント
蛍光灯とエアコンの「2027年問題」とは?

ここでは、今話題の「2027年問題」について解説します。エアコンと照明に関わる大きな問題ですので、知っておいて損はありません。
【エアコンの2027年問題】省エネ基準の強化と冷媒規制で何が変わる?
省エネ基準の大幅な引き上げ
2027年度からの国の「トップランナー制度」の基準引き上げにより、エアコンの省エネ基準が大幅に強化されます。現行の低価格帯モデルの多くが新基準を満たせなくなり、製造・販売が困難になると予想されています。
その結果、エアコンの店頭価格が上昇する上に選べる製品の幅が狭まる可能性があります。
冷媒ガス規制の強化
もう一つの大きな変化が、冷媒(フロンガス)の規制強化です。モントリオール議定書の「キガリ改正」や国内の「フロン排出抑制法」に基づき、温室効果の高い冷媒の削減が進められています。
かつて主流だった冷媒「R410A」は地球温暖化係数(GWP)が2,090と非常に高く、今後は入手困難になり価格も高騰すると見込まれています。つまり、R410Aを使用している古いエアコンは、冷媒の補充が必要な修理が難しくなるリスクがあるのです。
現在の家庭用エアコンの多くはGWPが約3分の1の「R32」に移行していますが、規制は今後も段階的に強化される見通しです。
消費者が今やるべきこと
お使いのエアコンが10年以上経過している場合や、冷媒にR410Aが使われている場合は、2027年より前の計画的な買い替えを検討されることをおすすめします。冷媒の種類は室外機の銘板シールで確認できます。
新しい省エネ基準に対応したモデルは電気代も大幅に安くなるため、「節約」と「将来の修理リスク回避」の両面でメリットがあります。
【蛍光灯の2027年問題】今すぐLED化を検討すべき理由
照明の節約術としてLEDへの交換をおすすめしましたが、実はこれは「省エネ」だけの問題ではありません。
蛍光灯の製造終了
2027年末までに、「水銀に関する水俣条約」に基づき、国内での一般照明用蛍光灯(直管・環形)の製造・輸出入が全面的に禁止されることが決まっています。大手メーカーの中にはすでに蛍光灯の生産を終了しているところもあり、今後は流通在庫が減少し、価格の高騰も予想されます。
LEDは消費電力が蛍光灯の約半分で、寿命は約3〜4倍にもなります。スイッチを入れた瞬間に最大光量で点灯し、紫外線が少ないため虫が寄りにくいというメリットもあります。
消費者が今やるべきこと
「電気代を下げたい」と考えている今こそ、将来を見越したLED化に取り組む絶好のタイミングです。蛍光灯器具からLED器具への交換には電気工事が必要なケースが多いため、早めに電気工事店に相談されることをおすすめします。
電気代の節約に「電気工事会社」への相談が有効な理由
ここまでご紹介した家電の節約術の中には、ご自身ですぐに実践できるものもあれば、電気工事が必要なものもあります。
例えば、次のような対策は電気工事士の資格を持つプロへの依頼が必要です。
・蛍光灯器具からLED照明器具への交換工事
・調光スイッチや人感センサースイッチの設置
・エアコンの専用回路増設や200V化工事
・エコキュートの設置に伴う配線工事
・コンセントの増設や分電盤の交換
地域の電気工事店に相談するメリットは、単に工事をしてもらえるだけではありません。住まい全体の電気の使い方を「プロの目」で診断してもらい、どこに無駄があるのか総合的にアドバイスを受けられることが大きな利点です。
まとめ|電気代を抑える第一歩は家電の見直しから
この記事でご紹介したように、毎日の工夫を積み重ねるだけでも年間数万円の節約になります。加えて省エネ家電への買い替えやLED化も組み合わせれば、電気代の大幅な削減が期待できます。
2027年には蛍光灯の製造終了やエアコンの省エネ基準強化も控えていますので、今が見直しの絶好のタイミングです。
「うちの場合、何から始めたらいいの?」
「エアコンの回路を増やしたいけど、費用はどれくらい?」
「蛍光灯をLEDに交換するのに工事が必要?」
こうしたお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度お気軽にプロの電気工事士にご相談ください。
兵庫県尼崎市周辺にお住まいの方は、地域密着型の電気工事店「株式会社TSC」にお任せください。まずは「電気のプロ」に気軽に話を聞いてみませんか?皆様からのお問い合わせをお待ちしております。





