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漏電ブレーカーの役割とは?正常か確認する方法や落ちた時の対処法

2026/03/30

「最近ブレーカーがよく落ちるが、もしかして漏電では?」と不安を感じていませんか?
漏電は感電や火災を引き起こしかねない危険なトラブルです。そこで重要な役割を果たすのが「漏電ブレーカー」です。しかし、自宅の分電盤を開けても、どれが漏電ブレーカーなのか、正常に動作しているのかを把握している方は意外と少ないものです。
本記事では、漏電ブレーカーの仕組みと役割、動作確認の方法、ブレーカーが落ちた際の安全な復旧手順を、プロの電気工事士が分かりやすく解説します。

漏電ブレーカーとは?ブレーカーの種類と役割

一般家庭の分電盤には、主に3種類のブレーカーが設置されています。それぞれの役割を整理しておきましょう。

ブレーカーの3種類

アンペアブレーカー(サービスブレーカー)
分電盤の最も左側にあり、電力会社との契約アンペアを管理します。家全体の使用電力が契約容量を超えたときに遮断するブレーカーです。
複数の大型家電を同時に使用して「家全体の電気が一気に消えた」という場合はこれが作動しています。
安全ブレーカー(配線用遮断器)
分電盤の右側に複数並ぶ小型スイッチです。各部屋・回路ごとに設置されており、過電流やショートが発生した際に該当回路だけを遮断します。
「リビングだけ電気が消えた」といったケースはこれが原因です。
漏電ブレーカー(漏電遮断器)
アンペアブレーカーと安全ブレーカーの間に設置される、やや大きめのスイッチです。本体に「テストボタン」(赤・緑・黄色の小ボタン)が付いているのが特徴です。

漏電ブレーカーが電気事故を防ぐ仕組み

電気は正常時、電線内を「送り⇒戻り」と循環するため、送り出した電流と戻る電流は同量になります。
ところが配線の損傷や家電の故障によって電気が外部に漏れると、戻り電流が減少します。
漏電ブレーカーはこのわずかな差異を常時監視し、漏電を検知すると即座に電気を遮断します。この瞬時の遮断が感電事故や漏電火災を未然に防ぐのです。
漏電ブレーカーがなければ、漏れた電気は建物の鉄骨や水道管などの伝導体に伝わり、接触した人が感電してしまいます。
また、漏電箇所が発熱を続けて壁の内部から発火する「漏電火災」は外から気づきにくく、被害が大きくなりがちです。
漏電ブレーカーはまさに、住まいと家族の命を守る最後の砦といえます。

漏電ブレーカーが落ちる主な3つの原因

非常に重要な役割を担う漏電ブレーカーですが、そもそも漏電が起きる原因としては次のようなケースが考えられます。

家電製品の故障・劣化

最も多い原因です。長年使用した家電は内部の絶縁材が劣化し、電気が外部に漏れることがあります。
特に古い冷蔵庫・洗濯機・電子レンジなど大型家電で起こりやすいトラブルです。また、プラグの根元にホコリが堆積し湿気を吸収することでショートが生じる「トラッキング現象」も要注意です。

配線の劣化・損傷

壁内や天井裏の電気配線は、築20〜30年以上の住宅では被覆(絶縁材)が経年劣化でひび割れることがあります。
また、ネズミによるかじり被害や、リフォーム・DIY時に誤って釘を配線に打ち込んでしまうケースも原因として挙げられます。

水濡れ・湿気

水は電気を通しやすい性質があります。雨漏りによる壁内配線の浸水、洗濯機や給湯器への水かかり、湿気の多いコンセント周辺などが漏電の原因となります。
梅雨や台風後に漏電ブレーカーが作動しやすいのはこのためです。

漏電ブレーカーが正常か確認する方法

漏電ブレーカーも機械のため、長期間放置すると故障していざというとき作動しないリスクが生じます。
本体のテストボタンを使えば、専門知識がなくても動作確認が可能ですので、その方法を解説します。

テストボタンによる点検手順

注意テスト中は家全体の電気が一時的に切れます。 PCの作業・テレビの録画などは事前に停止してください。

  1. 分電盤を開け、漏電ブレーカーの位置を確認する
  2. 漏電ブレーカーのスイッチが「入(ON)」になっていることを確認する
  3. テストボタン(赤・緑・黄色の小ボタン)を指でしっかり押し込む
  4. 「バチン!」という音とともにスイッチが「切(OFF)」または中立に落ちれば正常
  5. スイッチを一番下まで押し下げてからONへ戻し、復旧する
    テストボタンを押しても反応しない・動作が鈍い場合は故障の可能性が高く、実際の漏電時に作動しない危険があります。早急に電気工事店へ相談してください。

推奨点検頻度

漏電ブレーカーは年に1回を目安に点検しましょう。
年末の大掃除などに合わせて家族で実施すると習慣化しやすくなります。大きな地震や雷雨の後にも念のため確認することをおすすめします。

漏電ブレーカーがない・作動しない場合の危険性

築40年以上の古い住宅では、分電盤に漏電ブレーカーが設置されていないケースがあります。かつては設置が義務化されていなかった時代があったためです。
漏電ブレーカーがない状態では、漏電が発生しても電気は流れ続けます。感電事故や漏電火災のリスクが非常に高く、「まだ使えるから大丈夫」と放置するのは極めて危険です。
漏電ブレーカー付き分電盤への交換は「念のため」ではなく、建物と命を守るための必須対策と言えるでしょう。以下のいずれかに当てはまる場合は、早急な設備更新が必要です。
分電盤に漏電ブレーカーが見当たらない
テストボタンを押しても反応しなかった
分電盤の設置から13〜15年以上経過している
分電盤の寿命は一般的に13〜15年とされています。古い分電盤はいざというときに正常作動しないリスクが高まるため、設置年数が古い設備は早めの点検・交換を検討しましょう。

漏電ブレーカー交換費用の目安

「漏電ブレーカーの交換は高額になるのでは?」と不安に思う方も多いでしょう。一般的な家庭用分電盤のブレーカー交換費用の目安は以下の通りです。

【部分的な交換】
漏電ブレーカー1箇所:約10,000円〜25,000円程度(部品代+工賃)
【分電盤全体の交換】
約40,000円〜80,000円程度(回路数による)

作業時間は、単体の交換であれば30分〜1時間程度、分電盤全体の交換でも2〜3時間ほどで完了します。
なお、これらの作業には電気工事士の資格が必須です。無資格でのDIYは法律で禁止されているだけでなく、火災のリスクを伴うため、必ずプロの業者へ依頼しましょう 。

漏電ブレーカーが落ちた時の安全な復旧手順

突然電気が消えて漏電ブレーカーが落ちていた場合、単純にスイッチを上げるだけではすぐに再び落ちてしまいます。以下の手順で漏電箇所を特定してから復旧させましょう。

漏電箇所の特定手順】

  1. 分電盤内の「すべての安全ブレーカー」を「切(OFF)」にする
  2. 落ちている「漏電ブレーカー」を「入(ON)」にする
  3. 安全ブレーカーを左から一つずつ「入(ON)」にしていく
  4. 特定のブレーカーをONにした瞬間に漏電ブレーカーが再び落ちる⇒その回路が漏電箇所
  5. 問題の安全ブレーカーのみ「切(OFF)」のままにしておく
  6. 漏電ブレーカーを再度ONにし、正常な安全ブレーカーをすべてONにして復旧

原因が特定できたらすべきこと

問題の回路に接続されているすべての家電のプラグを抜いてから、その安全ブレーカーをONにして落ちなければ、原因はその回路内の「家電製品のいずれか」です。ひとつずつプラグを挿し直して原因を絞り込みましょう。
プラグをすべて抜いてもなお漏電ブレーカーが落ちる場合は、壁内の配線に深刻な問題がある可能性があります。この場合はご自身での対処は危険ですので、絶対に無理をせず、専門の電気工事士に漏電調査と修理を依頼してください。

まとめ|漏電のご相談は株式会社TSCへ

漏電ブレーカーは、漏電を瞬時に検知して電気を遮断することで、感電事故や火災から住まいと家族を守る重要な設備です。以下のポイントを覚えておきましょう。
テストボタンで年1回の動作確認を習慣にする
テストで反応しない・分電盤に漏電ブレーカーがない場合は早急に電気工事店へ
漏電ブレーカーが落ちたら、安全ブレーカーを一つずつONにして漏電箇所を特定する
壁内配線の漏電疑いは絶対に自己対処せず、専門家に依頼する
分電盤の寿命は13〜15年。設置年数が古ければ点検・交換を検討する
兵庫県尼崎市の株式会社TSCは、地域密着型の電気工事・リフォームを長年手がけてきた実績があります。電気工事士が現地で丁寧に点検・調査を行い、漏電の原因を根本から解決します。
修理・交換だけでなく、「なぜ漏電が起きたのか」「再発防止のためにどうすれば良いか」をわかりやすくご説明し、お客様の生活スタイルに合った最適な電気設備をご提案します。
電気まわりで少しでも「おかしいな」と感じたら、重大な事故が起きる前にお気軽にお問い合わせください。地域の皆様の安全で快適な暮らしを、私たちが全力でサポートいたします。

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