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季節ごとの電気代節約術!家庭配線と機器の活用ポイント

2025/09/29

「夏と冬になると電気代の請求書を見るのが怖い…」
「節約を意識しているつもりでも、なかなか効果が出ない」
電気は私たちの生活に欠かせないエネルギーですが、石油や天然ガスなど火力発電の燃料費の高騰などもあり、近年は電気料金が上昇傾向にあります。特に、冷暖房を頻繁に使う夏や冬は、家計への負担も大きくなりがちです。
しかし、電気の特性を理解し、季節に合わせた対策を行うことで、電気代は賢く節約することが可能です。それは、単に家電のスイッチをこまめに消すといったことではありません。
この記事では、電気工事のプロである私たちが、以下の内容を分かりやすく解説していきます。
季節ごとの電気使用量の傾向と、それに合わせた具体的な節約術
家庭の中で特に消費電力が大きい家電と、その賢い使い方
見落としがちな「待機電力」や「契約アンペア」の重要性
この記事を最後までお読みいただければ、ご自身の家庭に合った電気代の節約方法がわかり、日々の暮らしの中で実践できるようになります。ぜひ最後までお読みください。

まずは電気料金の仕組みを知ること

まずは電気料金がどのように決まるのかを簡単にご説明します。電気料金の明細は複雑に見えますが、基本的には以下の2つの合計で構成されています。
基本料金
電気の使用量にかかわらず、毎月固定でかかる料金です。これは、電気の「契約アンペア(A)」によって金額が変わります。契約アンペアが大きいほど、一度にたくさんの電化製品を使えますが、基本料金は高くなります。
電力量料金
実際に使用した電気の量(kWh:キロワットアワー)に応じてかかる料金です。使えば使うほど、この料金は高くなります。さらに、燃料費の変動を調整するための「燃料費調整額」や、再生可能エネルギーの普及に使われる「再生可能エネルギー発電促進賦課金」もここに含まれます。
つまり、電気代を節約するには、①基本料金を見直す(契約アンペアの最適化)ことと②電力量料金を抑える(日々の節電)という2つのアプローチがあるのです。本記事では、主に②のアプローチから電気代を節約する方法をご紹介します。

あなたの家は大丈夫?消費電力の大きい家電TOP5と節約術

まずはご家庭のどの家電が電気代に大きく影響しているかを理解しましょう。その上で、個別の家電でできる節電対策をご紹介します。

出典:資源エネルギー庁HP

1位:エアコン(冷暖房)

やはり消費電力のトップはエアコンです。最も効果的な節約は「省エネ性能の高い最新機種への買い替え」です。10年以上前のエアコンをお使いの場合、最新の機種に買い替えるだけで、期間消費電力量が半分近くになることもあります。初期費用はかかりますが、長期的に見れば電気代の節約分で十分に元が取れるケースも少なくありません。

2位:冷蔵庫

冷蔵庫は24時間稼働しているため消費電力が大きくなります。節電対策としては、設定温度を「強」から「中」にする、開閉時間を短くする、食品を詰め込みすぎない、壁から適切な距離を空けることなどです。

3位:照明器具

家庭の総消費電力の約9%を占める照明器具ですが、白熱電球や蛍光灯が残っている場合はLED照明に交換することで消費電力を約85%も削減できます。

4位:テレビ

大画面・高画質のテレビは多くの電力を消費します。長時間見ない時は主電源を切る習慣を付けましょう。また、画面の明るさを調整することで節電につながることもあります。

5位:電気給湯器(エコキュートなど)

お湯を作るためのエネルギーは家庭のエネルギー消費の大きな割合を占めます。特に旧式の電気温水器をエコキュートに変えると消費電力は約三分の一になります。
また、季節に合わせた沸き上げ設定の変更や、特定の時間帯が安価な電気料金プランを活用して、沸き上げ時間を合わせると電気料金を大幅に下げられる可能性があります。

【季節別】電気代の特徴と今すぐできる節約術

家庭の電気使用量は、季節によって大きく変動します。それぞれの季節の特徴を掴んで、効果的な対策を行いましょう。

】暖房器具の使い分けがカギ!

冬の家庭における電力消費の約三分の一を暖房器具が占めていると言われています。冬の節約は、暖房器具の種類と特徴を理解し、上手に使い分けることがポイントです。
✅部屋全体を暖めるならエアコン
広い空間を長時間暖める場合は、電気やガスストーブよりも、ヒートポンプ技術で効率よく熱を生み出すエアコンが最も省エネになります。
✅補助暖房を賢く活用
こたつや電気カーペットは、エアコンに比べて消費電力は少ないですが、部屋全体を暖める力はありません。一人で過ごす時間や、足元の冷えが気になる時に補助的に使うのが効果的です。上手に活用することで、エアコンの運転時間を減らしたり設定温度を下げることも可能です。

エアコン暖房の効率を上げるコツ

✅風向きは「下」に
暖かい空気は上に溜まる性質があるため、風向きは下向きに設定し、足元から暖めましょう。
✅加湿を忘れずに
湿度が上がると体感温度も上がります。加湿器を併用することで、エアコンの設定温度を少し下げても暖かく感じられます。
✅窓の断熱対策
室内の熱の約50%は窓から逃げていくと言われています。厚手のカーテンや断熱シートを活用し、冷気の侵入を防ぎましょう。内側に断熱サッシを設置したり、複層ガラスに交換したりするとより効果的です。

】電気代のピーク!エアコンとの上手な付き合い方

夏は、電気代が最も高くなる季節です。その最大の要因は、やはり「エアコン(冷房)」です。しかし、暑さを我慢するのは熱中症のリスクもあり危険です。エアコンを賢く使って、快適さと節約を両立させましょう。
設定温度は28℃を目安に
設定温度を1℃上げるだけで、約10%の消費電力削減効果があると言われています。ただし、体感温度は湿度や風速によって変わるため、無理のない範囲で設定しましょう。
✅「自動運転」モードを活用
スイッチを入れた直後が最も電力を消費します。自動運転モードは、部屋が冷えるまでは強風で、その後は微風で効率よく運転してくれるため、結果的に節電につながります。
✅扇風機やサーキュレーターを併用する
冷たい空気は下に溜まる性質があります。扇風機やサーキュレーターで空気を循環させることで部屋全体が効率よく冷え、体感温度も下がります。
エアコンの設定温度を少し上げても快適に過ごせるため、非常に効果的です。エアコンと対角線上に置き、天井に向けて回すのがおすすめです。
✅日差しを遮る工夫
窓から入る直射日光は、室温を上げる大きな原因です。カーテンやすだれ、遮熱フィルムなどを活用して、日中の日差しをカットしましょう。特に西日が当たる部屋は対策が必須です。

】過ごしやすい季節こそ、次への準備を

春と秋は冷暖房の使用が減るため、1年の中で最も電気代が落ち着く時期です。しかし、この時期にも気をつけておきたいポイントがあります。
✅意外な消費電力に注意
花粉の季節や黄砂が気になる時期は、空気清浄機を24時間稼働させているご家庭も多いのではないでしょうか。最新の機種は省エネ性能も高いですが、古い機種やパワーモードの多用は消費電力を押し上げる原因になります。フィルターの掃除をこまめに行い、効率の良い運転を心がけましょう。
✅夏と冬への準備期間として活用
過ごしやすいこの時期は、本格的な冷暖房シーズンを迎える前にエアコンのメンテナンスを行う絶好の機会です。
室内機はフィルターの掃除を行いましょう。3〜5年ごとに専門業者の分解クリーニングを依頼すると、劇的に能力が回復します。
室外機の周りに障害物があり、排気を阻害すると冷暖房の効率が低下します。熱交換器にホコリが溜まっていたりクモの巣が張ったりしていることも効率低下の原因になりますので、柔らかめの洗車ブラシなどで水掃除をすることをおすすめします。

意外とあなどれない「待機電力

待機電力とは、電化製品のスイッチがOFFの状態でも、リモコンの信号を待ったり、時計や設定を記憶したりするために消費される電力のことです。経済産業省の調査によると、家庭の総消費電力のうち約5%がこの待機電力だと言われています。

待機電力が多い家電

・ガス給湯器
・テレビ、DVD/BDレコーダー
・エアコン
・パソコン、ルーター
・温水洗浄便座

待機電力の節約術

主電源を切る、コンセントを抜く
長時間使わない家電は、プラグをコンセントから抜くのが最も確実です。
スイッチ付きの電源タップを活用
抜き差しが面倒な場所では、スイッチ付きの電源タップが便利です。スイッチをOFFにするだけで、接続されている複数の家電の待機電力をまとめてカットできます。
待機電力についてはこちらの記事でより詳しく解説していますので、併せてお読みください。
電気代が高い原因は“待機電力”?見直すべきポイントと対策とは

まとめ|賢い節約は、日々の工夫とプロへの相談から

今回は、季節ごとの電気代節約術から、家庭配線の見直しまで、幅広く解説してきました。まずは、ご家庭で簡単に始められることから実践してみてください。
私たち株式会社TSCは、兵庫県尼崎市を拠点に地域密着で電気工事を行っています。
「コンセントを一つ増やしたい」といった小さなご依頼から、「分電盤が古くて心配」「オール電化にリフォームしたい」といった大規模な工事まで、電気のことなら何でもお任せください。経験豊富な電気工事士が、お客様のお話をじっくりお伺いし、分かりやすく丁寧にご説明・ご提案させていただきます。

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